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公演「節のルーツ」を観る

桜井さんが出るというのと、公演のコンセプトがオモシロそうだったので、見に行った。

http://www22.ocn.ne.jp/~amearts/naniwa_vol.3.htm

まず桜井真樹子さん。
この人と直接喋ったことのある人は分かると思うけど、とても品のある人。
でも、この人を知れば知るほど、その音楽的な姿勢は「パンク」であることを思い知らされる。

芸大までずっとピアノをやってた人が、声明や雅楽を聞いて、「クセナキスみたいで素敵」で、雅楽や声明をやり始めた感覚とか、様々なエピソードを持つストイックな姿勢が凄い。
そしてそのストイックでパンクな姿勢は、公演にも現れていた。

開演の合図として、場内が暗転して、カーテンが開くと、まず見えたのはロウソクの灯りと、その舞台上でロウソクの灯りに照らされる、青い袈裟を着た桜井さん。メチャかっこいい。

でも、「まさか、この人、この灯りだけで、30分やるのかな?」と不安になる。なぜなら、客は明らかに、トリの浪曲を見に来ているオッちゃんオバちゃん達。しかも座席は妙に狭い。節のルーツというけども、浪曲と声明とでは、1000年のブランクがあるよ。だから懐かしさも何も感じないし、みんな寝ちゃうぜ、おい!

と思っていたらスポットライトが付いて、多少は明るくなった。
それでも寝る人続出。

オレ?昨年末の声明合宿の効果か、いくつかの節のパターンを知っているので、それを追うことで楽しめた。
・・・いや正直に言うと、楽しめたというよりかは、寝なかった、と言うのが正解だろう。

2番手の広陵兼純(ひろおか・けんじゅん)は、節談説教の人。節談説教は、いわばゴスペル教会の宣教師みたいなもんで、歌い、笑わせながら、アリガタイ仏教のお話を聞かせる。つまりこの人は、現職の僧侶なのだ。

全く期待してなかったせいもあるかもしれないが、しかし、今日の最大の収穫はこの人だった。

唄と語りがミックスしているのは、日本の芸能には見られるが、その混ざり具合がホントに凄い。浪曲や新内などは、唄と語りの部分がハッキリと分かれているように感じるが、節談は渾然一体。あるキメのフレーズを普通に語ったかと思うと、同じ台詞を次は節をつけて歌い、最後に違う調子でまた歌う。

クドイ印象を受けるかもしれないが、これが不思議に心に響くんだよー

そして声が凄い。凄いダミ声。

いやーまた是非!聞きたい。
昔は浪曲と張るぐらいの人気だったのもうなづける。(そしてその余りにも人気ゆえに、総本山から「ほどほどにせーよ」といわれ、衰退する → 勿体ねぇ!!。誰かあの芸をつがねえかな?)

そして3番手の玉川福太郎。
正直、広陵兼純が凄すぎたので、可愛そうだった。
途中で聞かせる、甲高い声は、ウットリするぐらいの美声なんだけどね。
途中の、明らかな台詞のミスも気になった。

全体としては、途中の小沢昭一の司会?といい、途中で流れた貴重な映像といい、有意義なイベントだった。

巻上さん夫妻も来ていた。
帰りに、やはり観劇にきていた須川さん、チャーリー高橋さん、小春さん、須川さんの知り合いの出版社の方と呑む。

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Comments

そういえば桜井女史、Emperorが好きなんだって(笑)。かっこいい.....

Posted by: うすいプー | 2005.01.31 at 01:08 PM

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