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5・7ライブ

バルカノータのヒデさんのサイト(mixi)から、本人の許可を得たので、転載。
私によるライブレポートはこちら
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5月7日のライブ、共演者にも恵まれ、沢山の方々に来ていただき、この場を借りてお礼申し上げます。今日は試しに共演者でありマイミクのウィリアム氏に倣って、当日の自己反省をメンバーのみでなく全体に公開してみます。でも長くなっちゃったので、興味ない人は読み飛ばしてくださいね。

■あらまし
西荻窪の『音や金時』にてライブ。

第一部には、私の主宰する『バルカノータ』という、トルコ・バルカン音楽を演奏するトリオに、声によるノイズ音楽を表現する『ノイズ合唱団』の主宰をはじめ様々なユニットにて、喉歌や語り等のボイス表現を追求する徳久ウィリアム幸太郎氏を加えた4人のユニットを中心に。

第二部には、北欧やバルカン半島のトラッド、ロマ音楽などへの深い造詣に裏打ちされた、日本語詞を含むオリジナル楽曲を演奏する松阪のバンド『Rough Brunch』を中心に。

両ステージ共、互いにセッションを交えつつ進行しました。来ていただいた方にはアンケートを配り、6割の方からのご記入をいただきました。

■ライブを終えて
バルカノータ+ウィリアムの組み合わせは、「バルカン的ノイズ風景」と題した2月のライブ以来、今回で2回目。今回の試みは、大別すると「ノイズ+民族音楽」「語り+民族音楽」ですが、細かくいうともうちょっと工夫してます。

トルコ民謡「Molla」「Ayna Ayna Ellere」のメドレーは、非楽音成分によるイメージ喚起という、前回検証できた効果を踏まえ、曲を入れ替え再構築したものです。作為的なイメージ喚起は、厳密にはノイズ音楽の本流ではなく「前衛民族音楽」というべきものでしょう。演奏も出来る限り即興性を高め、ウィリアムに同期する形で非楽音的表現を多用する形で行いました。

ここで面白い結果が出ました。コアな趣味の人受けかと思いきや、結果的にむしろ普段ノイズも民族音楽も聴きなれない方にアピールするものになったようなのです。何故かと自分なりに分析すると、これは(語弊があるかもしれせんが)現代人の音楽聴取環境に関連があるのではと思います。つまり、楽音に非楽音が効果的に加わることによりはじめて、普段良く聴く「CDのあの音」・・・綿密に音質調整がなされ、シンセやサンプラーによる巧みな雰囲気作りを施した後の音楽に近い印象を抱くのではないかと?逆に言えば、楽器の音だけだと何か物足りない、響かない、イメージが湧かない、地味な感じ等々、要はコアな生音ファンしか楽しめないということでしょうか・・・(かといって安易にシンセ入れると思いっきりダサくなるんですが)。あくまで仮説ですが、今後も検証していきたい部分です。

また新たな試みとして「喉声による語り」を導入しました。これは最近日本の語り芸に関心を持っているウィリアムからの発案で、私としても先月「トルコのしみじみするうた」と題したライブでの反省(歌の世界を伝えるのに、MCに頼り過ぎ間延びした)があり、練習の場で早速実践してみたのがキッカケでした。これが、何というかNHK教育でたまに見る影絵芝居のような、独特な喉声がすんなり異界に誘ってくれて、寓話的な世界観を醸し出して浸れるんです。はじめっからこうすりゃ良かった!って感じ。

せっかくのアイデアだからと、タイプの異なる2つ楽曲(笛だけのソロ、笛・サズ・チェロのアンサンブル)、2種類の発声(喉声、カルグラという低音成分のみを抽出した喉声)、語りと音楽との絡み方も複数のパターンを組み合わせ・・・といった具合に膨らませてみました。内容は、羊飼いと笛にまつわる民話、古の大詩人と出世した弟子とのドラマという、至って硬派なものです。

結果は、ある意味狙い通りでした。「娘に聞かせてやりたい!」と親心をにじませる方もいて、何だか良いことした気分でした。ただ、アンケートよく見ると大抵語りかノイズか片方に○が、また同じ語りでもどちらか片方に○がしてあるケースが多く、深読みを誘う部分になりました。場数&直接話して検証するしかないですね。

ともかく、ウィリアムというコアな音楽を追求する音楽家と、別の意味でコア?な我々が共演することにより、なぜかよりポピュラーなものになったというのが、意外な収穫でした。裏を返せば、我々に生楽器オンリーで一般性を獲得することの難しさを突き付けたというか、そういう結果です。

ただ、オチというか、実は一番人気があったのは、何の変哲もないマケドニアの舞曲メドレーだったりするんですけど(ごめんウィリアム!)。これは去年11月に初ライブをして以来、毎回ステージの締めに使ってきて演奏がこなれてる上、元の曲が良いので仕方ないです。シビアです、アンケートは。

さてRough Brunchの方ですが、私が分析するのは非常におこがましいのですが、オリジナル曲大人気、伝統曲そこそこという顕著な結果が出ました。私としては後ろで聴いてて、伝統曲もばっちりきまっていると思ったのですが、それは民族音楽耐性がいつの間にか高くなってしまった私の話。やはり全体的に見ると、好きか嫌いかという問題で、はじめから日本のリスナーを想定して、しっかりとした見識とセンスのある日本人が作った楽曲というのは、かくも作用するのかという事実を目の当たりにした感じです。オリジナル楽曲を作る必然性、必要性を強く感じました。

また、これはバルカノータ、Rough Brunch共通ですが、今回は即興性が強いものより、しっかり編曲・構成されたもの、また激しいものより静かなものに人気が集中している気がしました。普通ライブって逆のような気もするんですけど、意外でした。ある意味はったりの通じない大人な耳を持った人が多かったんでしょうか?ひょえー!

あと、純粋に反省ですが、Rough Brunchのリーダー鳥谷さんの喋りが面白過ぎて、バルカノータMC頑張れという意見を頂きました。個人的には頑張ったんだけどなあ・・・向いてないよなあ。

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