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意図を持ち過ぎない ~「自分の仕事をつくる」を読む

「自分の仕事を作る」
西村佳哲(にしむら・よしあき)(働き方研究家)著
晶文社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794965850/qid=1116166991/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-6633993-6604329

知り合いから貸して頂いた本。
何も期待していなかったが、「働き方研究家」の著者が実際に色々な人にインタビューし、著者自身の経験も踏まえながら書いているので、机上の空論ではなく、事実や実績から来る重みがある。

自分の考えていた事と似ていた点が多かったのは嬉しかったし、
それ以外にも大変参考になった。
今後の自分自身の活動におおいに役に立ちそうだ。

タイトルの「意図を持ち過ぎない」は、この本の中で、ずっと引っかかっているフレーズの一つ。

プラモデルの会社をインタビューした時の記事で、印象に残った他の言葉も書くと、

「無償である、目的性を欠く。意図を持ち過ぎない。価値がそのものごと自身にある。経験は他のことに役立つから重要なのではなくて、たんに存在しているというだけで重要。」

確かに、人間や物事には、存在しているだけでいい、という考え方には賛成。現代社会では、生きる目的を考えすぎる側面があるし、意味なんてのは後付だ。

それを仕事などにも応用した考えかー。なるほどなるほど。それで「今を、プロセスを楽しむ」感覚が重要なのね。
そしたら、自然と結果もついてくる、と。なるほどなるほど。読んだ時はしっくり来なかったけど、書いているうちに何となく分かってきた。

音楽なんてのは無くても生きていけるモノなのと、目的がハッキリした事物を好む妙にクソ真面目な性格が災いして、「オレって音楽をやり続けてていいのかなー」と悩むこともあったが、
しかしながら音楽の人間に対する影響は大きいし、音楽活動を出来る環境にあるんだし、何よりも音楽活動が空きなんだから、どんどんやるべきなんだな。よし!

以下、自分のためのメモ
----------------------------
・仕事には無言のメッセージが込められる
・良い仕事には「こんなもんで」という出し惜しみが無い
・世の中は仕事の累積
・仕事から世の中を変えられるのでは?

・良い仕事をする人は、良い働き方をしているはずだ
・仕事や作品はその結果に過ぎない

・概念が体験を矮小化
・暗黙知を多く共有する
・最初にデザインがあるのではなく、やりながら作る
・表面的な問題は、より根本的な問題の現象の一つ。解決法は、早い段階のトライ&エラーの繰り返し
・80/20の法則 重要なもの20%の中に、80%の成果が含まれる
・グループと支援者の存在
・自分にできないこと、やったことのないことについて、それを実際に行う人がやり方を編み出すのを可能にするのがファシリテーションやコーチング
・ファシリテーター十か条
・相手の価値を、口でなく行動と態度で体現する

・自分のしっくりこないこと、納得いかないことを素通りさせず、意識すること
・個人的な関心を掘り下げて普遍に至る
・社内の意見より社外の意見を過大評価する日本の企業組織
・「あれは嫌だ」という判断基準
・ミヒャエル・エンデ 仕事に対する愛はないが頭はいい人々が作り出す社会 「機能は完璧だけど、本質をまったく欠いた世界」
・パンは手段であって、パンを通じていろんなつながりを持ちたい
・矛盾、ダブル・バインドの無い仕事。
・趣味嗜好はあって当たり前だが、良い悪いの判断基準にはならない。そのモノが大事か大事じゃないか、つくっていいか作っちゃいけないかなら判断基準になる
・エコロジーはイデオロギーじゃなくセンス
・モノや言葉、服装にはその人の人生があらわれる

・何か大きなモノが連鎖的に動く、全体が繋がっている
・自分がただいる
・西洋でもなくアジアでもない。自分
・自分に必要だから作る

・途方もない量の知識と高度な技術の投入
・無くなっても困らないモノだからこそ、つくる側が楽しむ。思い切り楽しむ

・放っておいても自然に出るのが個性
・馬鹿になる。無償である、目的性を欠く。意図を持ち過ぎない。価値がそのものごと自身にある。経験は他のことに役立つから重要なのではなくて、たんに存在しているというだけで重要。
・近代産業社会は「プロ(前の、先の、あらかじめ)」とついた用語が多い
・今を大事にする
・クライアントがいなくてもモノを作り続けた近代イタリア

・ワークスペース(インテリア)のデザイン
 空間が人の働き方や創造性に強く影響するという考え方
 ex)パーテションの高さとコミュニケーション、個室型オフィスに比べ、大部屋型は暗黙知が共有されやすい

・組織間の断絶が企業に負荷を与える
・偶発的なコミュニケーションも増えるような工夫

・コミュニケーション時の位置関係
 2人の時 向かい合うか、角を挟むか、横に並ぶか。内容によりけり。大事なのは、内容に合わせて、自由に(自然に)いたい位置に動ける空間
 グループの場合、レクチャー、周知型の会議(ロの字型)、参加型の会議(円形か正方形)
・椅子の工夫

・アイディアを共有・発展させる工夫(いたるトコロにホワイトボード)

・ファシズムに利用された空間の使い方 ムッソリーニ

・ワークスタイルのデザイン
在宅勤務の失敗

・マネージメント論、組織論を意識する
 人は社会的な生き物で、目に見えないマネージメントを基盤にしている
優れたマネージメントの元で働くのは気持ちがいい。
「成果は目標ではなく、結果に過ぎない」「人は良い仕事をしたい生き物」という前提の考え方
マネージャーの本来的な仕事は管理ではなく、そうしたワーカーの欲求に応え、サポートすることにある
 アリの社会 通勤型、職住近接型

・グループ活動を支える3要素
 リズム・境界・器

・仕事とは社会の中で自分を位置づけるメディアである
 それは単に金銭を得るための手段ではない
 自分が価値のある存在であること、必要とされていること。
 こうした情報を自身に与えてくれる仕事には求心力がある。
 それは人間が、外との世界との関わり合いを通じてしか自分が存在する実感を得ることが出来ず、またそれを常に渇望していることを示している。

・仕事の意味
やりがいのある仕事、意味のある仕事

・一人一人の働く意欲が優位を産む(圧倒的な商品力、技術力で差を付けるのはごく少数)
タクシードライバー、自分の所に人が並ぶレジ、JAF

・会社への愚痴は会社への期待感
 しかし、何を期待しているのか?期待すべきは自分自身へではないか?
 多くの人は、会社に仕事を買いに行っている。その対価は自分の時間だ。
 自給自足で仕事を融通できる人は、自分で時間をコントロールする

・共有価値、使用価値
 社会の価値観は、所有価値から変化している

・昔の名建築の定義
 「驚きを与える」「英知を結集している」「なにがしかへの愛を表現している」
 仕事とは自分を誇示する手段ではなく、自分と他人に対するギフト
 ありがとうと言われる仕事とそうでない仕事

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