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自分分析 ~ノイズ合唱団ライブ報告

2005/05/03 吉祥寺 FourthFloor

最後の最後で予想外のハプニングが起き(冷静に考えてみれば、そんな予想外でも無かったんだけど、練習の時は誰も気が付かなかった)、メンバーは動揺し、意気消沈。
でも、「ノイズ合唱団の場合、何がハプニングか分からない」という客の言葉通り、そんなに気にするほどの失敗では無く、全体的には悪く無かったと思う。(ただ、今回撮影したビデオを、忘れたころに見直してみないと最終的な評価は出来ないが。そうそう。私はライブが終了したら、その直後に当日の感想を書くことにしている。直後じゃないと忘れちゃうしね。帰りの電車の中は、集中できて最高。そんで、忘れたころに音源やビデオを見ながら、改めて感想を書き、直後に書いた感想と照らし合わせる。これをやると、「駄目駄目だと思ってた」のが意外とよかったり、「余裕で出来た」と思っていたことが全然駄目だったりして、これを繰り返すと、「主観」と「客観」のすり合わせが出来るようになるのです)。

今回、私は知り合いから借りたビデオカメラを片手に、ほとんどパフォーマンスには参加せず。なので、初めて、外側から生でノイズ合唱団のライブを体験。正直な感想としては、「意外と、あまりカッコよくないなあ」という事。「凄い声でノイズ音楽を演奏する」というコンセプトのノイズ合唱団だが、「凄い声」度がまだ足りない。気持ちにテクニックが追いついていない感じ。練習ではもっとクールに声を出していたメンバーだったが、ライブだと妙に力が入ってしまっていたように感じた。

あと、主宰として、自分が指揮している練習方法、演出方法を見直す時期にきたと痛感。ノイズ合唱団のライブのアイディアはメンバーとの話し合いの中でアイディアを出し合い、最終的にそれを私がまとめる形をとっている。折角色んな人が参加してくれているので、出来るだけ多くのアイディアを取り入れたいと思ってこういう形をとってきたのだが、メリット/デメリットがある事に気づいた。前者は、その多様さ。個人だと思いつかないアイディアが生まれたり、参加するメンバーによって作品の内容が影響される。その予想の付かなさ加減がやっていても楽しい。後者は、バラ付きが出てしまうこと。

後者に関しては、私の構成のまとめ方にも問題があるとも言える。今までのライブでは、ノイズ音楽を知らないお客がほとんどのライブを行ってきたので、「ノイズを飽きさせずに最後まで聞かせる」ために、構成を細切れにしたり、演劇やダンス的な要素を取り入れたりした(これは、私が参加したメガロシアターや、巻上公一主宰のボイス劇「ちゃくるぱ」にも大きく影響されている。)。

今回は演劇やダンス等のパフォーマンス的な要素が強すぎて、お客さんは、「音楽的」な要素を少なく感じてしまった可能性が高い。「人前で体を制御して何かを表現する」事において、音楽も演劇もダンスも全く同じで、メガロも「ちゃくるぱ」も、これらが未分化の状態で、非常に面白いし、この、「未分化」の状態には、可能性が色々とあると思う。が、ノイズ合唱団でやりたいのは「凄い声でノイズ音楽」を聞かせる事なので、「音楽」的な要素が少なくなってしまうのは、本末転倒だ。

また、練習時間の配分を間違えた。今回みたいな細切れの構成の場合、各シーンの精度を上げる練習の時間が必要なのに、これが出来なかった。メンバーが力んでしまったのも、練習不足の面があるのは否めない。

あー色々と課題が出てきたが、不思議に落ち込んではいない。むしろ、次こそ見てろ、という感じ。コンセプトは今までの「凄い声でノイズ音楽をやる」から「凄い声で、「凄い」ノイズ音楽をやる」に変更。アイディアは色々とある。

前に、次は「ノイズダンス」と「ノイズ声明」をやると予告したけど、今回はやらない可能性が高い。

でも、体調があまり良くないので、どうやって体調の悪さと折り合いを付けながらやろうかな。

最後に、メンバーに送った、今回のライブの構成に関してのメールを公表します。

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ノイズ合唱団の皆様
いよいよ明日ですね。楽しみです。
集合時間は15時に4thFloorにしましょう。
服装ですが、上下黒でお願いします。
で、構成です。今日の練習で少し変更しました。
時間配分ですが、やる事の回数が決まっているシーン以外は、3分ぐらいです。
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0.(セッティングの間)
 a.糸電話
  糸電話の片方を客に持たせて遊ぶ。遊んでくれない時は、自分達で遊ぶ。マイクのセッティングが出来たら、マイクも使ってみる。糸をこすったり叩いたりすると良い音がでます

1.具体音(3分:3分)
 a.しゃっくり、いびき、ひき笑い等、人間が発する声じゃない日常的な音のノイズ化。

  糸電話の最中に、突如として1人ずつ始める。

2.言葉ノイズ(12分:15分)
 a.ボソボソ言葉(PA操作(3分)
  ボソボソ声を開始。携帯を読む。
 b.ボソボソ言葉(音量をどんどん大きくする(1分)
  PAにいるウィリアムが、照明を一瞬落とします。これを合図に、菊川さんの先導で、音量を大きくして小さくする。それを2回繰り返す。最後は無音。
 c.語り回し+ソロ回し(1人20秒)(5分)
  無音後、1人20秒のランダムソロ回し。同時に、語り回しもスタート。
 d.言葉のノイズ化、ノイズの言葉化(3分)
  五十嵐さんが携帯を取り出し、「松屋隣、日本一寿司上、4階 FourthFloor!」と喋ったら、前のシーンは終了。五十嵐さんの呼吸に合わせて、2回目から普通の声でユニゾン。なお、句読点で息継ぎします。続いて「音程」「音量」「軟口蓋」「音量」「音程」「普通の声」の順にユニゾン。最後の「普通の声」はわざと言葉を言い間違える。それっぽい言葉を考えておいてください。一番最後に、その中から1人、面白い言い換えをした人に、ソロで言ってもらいます。

3.歌とノイズ(9分:24分)
 a.全員で違う歌を一斉に歌う
  前シーン終了後、ブルガリアンボイス隊(大川、服部、畠中)の息継ぎに合わせて歌う。ブルガリア隊以外は、ワンフレーズ後、すぐにノイズ化。ブルガリア隊以外の人は、なるべく童謡を避けて、かっちょいい歌を歌ってください。
 b.ブルガリア民謡+フリーノイズ(3分)
  しばらくしたら、ノイズ組は、太田さんの指揮で「爆音←→微音」。
 c.輪唱と変形(3分)
  ブルガリア民謡が終わり次第、ノイズも終了。間髪いれず、「カエルの歌」を輪唱。「カエルの」の「の」で次の人が入る。1周歌い終わった人からノイズ化。全員がノイズ化した後、順番に、「カエルの歌」を8拍に分けた時の、1拍分を繰り返し16回歌い続ける。16回歌い終わった人から沈黙。

4.リズム(2分:26分)
 a.息の吸い吐きのリズムを同じにする(1分)
  「岩崎」が、呼吸を始める。2回目から皆でそれに合わせながら、ノイズ化。呼吸で作ったリズムは変えない。
 b.ケチャリズム(1分)
  「服部」が、「た・た・た・た」と言い出したら、それのリズムに合わせて、ノイズケチャ開始。「五十嵐」がリズムのスピードを変える。最後は超遅いか超速いリズムになる。リズムが崩壊したら次のシーン

5.位相(6分:32分)
 a.拡声器ソロ回し(3分)
  誰かが拡声器を持ちながら客席の中を歩き回る。他の人は、拡声器の前に立ち、人間による音の遮断壁を作る。拡声器を奪い取ったりして交替する。
 b.照明が消えたら(もしくは薄暗くなったら)縦列で並び、個々人の左右の振幅の度合いを変える(1分)
 c.円形になって音回し(回転する方向を指揮、音の種類を増やす)(2分)
  照明が明るくなったら、円になって、音回し。上記2つを行う。

6.道具(5分:37分)
 a.携帯電話
  誰かの携帯を鳴らし、パフォーマンスを止め、皆一斉にそちらを向く。全員でマナーモードにするフリをしながら、携帯電話をかけ合う。音の始まり、中継点、最後の携帯から流れるディレイを楽しみつつ、最後は「ありがとうございました」で終了。

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荒井さん、ウィリアムです。
明日、しゃべって頂きたい事です。
(衣装は上下黒じゃなくてもいいです。むしろ黒の上下じゃない方がいいです)。
マイクは、客席内に設置しているアンプに接続しているモノを使ってください。

■ノイズ合唱団のためのセッティングをしている間
・「こんばんわノイズ合唱団です。我々は、声でノイズ音楽を表現するバンドです。」

・「どうぞセッティングしている間、糸電話で遊んでください」

■「松屋隣、日本一寿司上、4階 Fourth Floor」と言った後
・ノイズ合唱は歌のシーンに入ります。
・荒井さんはずっと軍歌か何かを歌っていただけますか?曲が終わったらそのまま終了でOKです。

■手の動きに合わせて、リズムを感じるノイズのシーン
・この時に、自由にノイズソロをしてください。
・この後、ノイズ合唱団は、ケチャのリズムをやりますが、その時も自由にやってください。
・メンバーの1人が、拡声器を持って客席の方に移動したら、ソロ終了です。

■最後に、携帯電話を使ったパフォーマンスをします。
・その時、アビチッタの宣伝をしちゃって構いません。
・あと、ノイズ合唱団の次のライブ予定(詳細はチラシを見てください)と、当日は、ライブのDVDを販売する予定なので、それについて宣伝してください。

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