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雑誌L-eを読んで&ナカザワヒデキ展オープニングイベント

○昨日のライブはお客がゼロだった。

ヒトの企画で呼んで頂いてお客がゼロだったのは初めての経験。

でも2セットきっちりやって、個人的には大収穫だった。


それはともかく、会場のl-eで売っていた「l-e magazine vol.1」が面白そうだったので購入し早速帰りの電車で読了。

http://www.l-e-osaki.org/

l-eの前進looplineで行われていた、バイオリンの木下和重さん自主企画「セグメンツ・プロジェクト」から端を発した「GENESis」という活動の座談会や、

l-eで行われている鈴木学さんによるエレクトロニクス講座の座談会などが印象に残った。

以下、個人的なメモと感想

・「セグメントとは音/無音でなどで示されるある時間の長さのこと。これらセグメントの集合体のことをセグメンツという。それは時間構造のことであり、構造の部分であるところのセグメントの相互間に関係性や意味はなく、ただ無関係なセグメントが並置される。」

・「概して実験的な音楽に対しては、わからないとか難しいなどといった反応が多く、また漠然とした雰囲気(なんかすごい、かっこいい、かしこそう他)、作品にまつわる物語り、作者の人間性や名声などから評価されることが多い。そうではなく、作品それ自体を聴き手が自らの知覚を駆使して認識し理解しつつそれを楽しむということができないか、といった問いに対して一つの具体的な提案として提出したもの、それがセグメンツだ」

 → この前半部分はその通りだと思うし、自分でもそういう傾向があるなとドキッとした。
 → 後半は、今日見たナカザワヒデキ作品をはじめ、「方法マシン」や一部のコンセプトアートはそれに近いコトを既にやっているように思う。
 → 足立智美さんなら何ていうだろうか?何となくだけど、的確に短く切り捨てる気が(笑
 → ザッピングや、一部のサンプリング作品なんかは既にやっているなあ。

・「聴き手の認識」が大事なのは別にセグメンツだけでは無いような。

・「視覚のセグメンツ、聴覚のセグメンツ、そして心のセグメンツ」というとらえ方は面白い

・「それぞれの感じ方で時間なんか変わるものじゃないですか。」「同じ3分でも、真っ暗の3分と、赤い光の3分と、真っ暗で低音がずっと鳴っている3分と、では感じ方が違う。」

 → 時間は感情によって変わる、という言葉もあるし、真っ暗闇のイベントを企画している人間としては、全く同感。しかし、それを光の種類でやろうと試みているのが面白い。

・「セグメンツ的」
 → 現場で色々試していくうちに、当初のコンセプトの方法論から離れ、感覚として表現されるのが面白い。しかも、今までこういうコトをやっている人達がいると全く知らなかったのは、あまり発信してなかったから?単にワタシが全然そっちの方面(どっち?w)にアンテナが立ってなかったから?

 → こういうコアなコトでもここまで突き詰めることをしてしまうのは、非常に日本人的な「オタク的気質」の表れのような。

・「というのもセグメンツって、ジョン・ケージ的な「構造」の概念を踏襲し強化させたものなので」

 → 実験音楽におけるジョン・ケージの影響力はここにも及んでいたか!恐るべしケージ効果。

・稚拙な身体表現は失笑に似た笑いを誘うことが多いから、見るに堪えない場合が多い。

・「ガラッと何かが変わる強烈なセグメントを意図的にポイントとして置くことによって(中略)そこで意識がクリアーになって、前後関係なんかのセグメント認識が容易になるんじゃないかと」

 → このアイディアも興味深い。やっていく中でしか思いつかないコトだろう。

・鈴木さんのエレクトロニクス講座は、ユルクも、興味深いコミュニティが出来上がっていて、発表会がある時は見に行ってみたいと思わされた。

・l-eはこれからもかなりコアなイベントばかりをやっていくそうなので、今後に注目していきたい。そしてl-emagazineの次号も楽しみだ。

・といいつつも、自分がどっぷり関わりたいシーンそのものでは無いので(かなり被ってるところはある気がするが)、出来る範囲内で、という注釈付きだが、


○ナカザワヒデキ展オープニングイベントに行ってきた

http://aloalo.co.jp/nakazawa/2012/12aj.html

個人レッスンをした方が出演されるということで見に行ってきた。

共演者のseiさん(Ju sei)の特徴的な声と身体のパフォーマンスが際立っていたが、そのヒトと並んでいても違和感は無かった。初めてのボイスのパフォーマンスなのにそれは結構凄いコトだと思う。

が、それがワタシのレッスンを受けたからかどうかは分からない。というのは、レッスンを受ける前のリハーサル音源を聞いたが、今回の公演とあまり変わりない印象だったからだ(笑

それはともかく、以下感想

・とてもコンセプチュアルに方法を決めて作品を作るヒトのようなので、曲が作られたルールが明示されてないと、つまり予め分からないと非常につまらない。現代音楽が好きな人や、既にルールを知っているヒトは楽しめたのかもしれないが。

・ついでに展示作品も見た。作品をチラ見し、説明書きを読むと「ほー。面白い発想だなあ」と感心する。お客として来ていた池田拓実さん(彼は過去に、今回公演で演奏されたナカザワヒデキ作品に参加しているから色々と詳しい)からも色々と作品について聞かせてもらい、更に楽しめた。

・こういうアートとしかいいようが無い、アートでしか表現出来ないもので、なおかつ面白いと感じるものは好きだ。

・特に脳波を記録した作品には凄く感心した。というのはこの作品のために、脳波を計測する機械の技師の資格を自ら取得して、更には脳波を操る練習した上での作品だそうな。

http://www.aloalo.co.jp/nakazawa/200612/brainwaves_j.html

・しかし、アート的な空間は、貴族がパトロンをしてた時代の感覚がまだ残っているような感じがして、どうにも居心地が悪い。時代と場所が全然違うのだから、もっとくつろげる、もしくは空間に入った瞬間に気分が変わる演出なり工夫なりしてくれないのだろうか?

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