山伏 辺境を修行する者 ~マージナルを生きる
お元気ですか?
先ほどリハが終了しました。
このリハは映画監督「七里圭」さんがプロデュースするライブ。
コンセプトがユニーク
『映画を音から作り始める実験的制作の、ワーク・イン・プログレス第1弾。
まずは、通常の映画制作なら最後にmixされる、音楽を発表する。
しかし、これは単なる映画音楽のライブではない。
まだ目覚めぬ映画を呼び起こす、声と響き。
やがて全貌を現すだろうそれを予見する、映画としての音楽なのだ。』
普通、映画は映像を撮影した後に、音を入れていきます。
が、この映画は、あえてその逆のプロセスを行う。
過去に、
台詞の無い『ホッテントットエプロン -スケッチ』、
あえて台詞を全く聞こえなくした『夢で逢えたら』、
出演者がほとんど現れない『眠り姫』、
更には真っ暗闇で音だけの『眠り姫』上映など、
映画の辺境に挑む作品を発表し続けた七里監督ならではのユニークなアイディアと言えるでしょう。
(しかし、七里監督の凄いところは、単なるコンセプト先行の実験映像ではなくて、
「映画」として意識しているところです。個人的には、何と言っても映像が美しいのがお気に入りです。)
七里圭特集HP
http://www.nemurihime.info/nonki-kei/
今回のリハでつくづく感じたのは、七里監督といい、今回のライブの出演者といい、私の周りはこういった、
ジャンルの枠に挑戦し続ける「辺境者」が非常に多いことです。
そこで、ふと先日の「クラヤミノ山伏」で、
ゲスト講師の中島翠巖先生の山伏の説明を思い出しました
山伏、修験者には、聖と俗の間、「辺境者」として生きる事が教義としてあるそうです。
90%は里(俗)に生き、
瞑想や行など、自分のための時間(聖)を10%を持つ
そして、自分自身、昔から「辺境」に興味があったのを思い出しました。
辺境を意識すると、
曖昧にしていた事柄の輪郭がハッキリします。
「ジャンル」「常識」「概念」といった、曖昧にしてた事がハッキリする事で、
自分が本当に何をやりたいのか、その方向性が明らかになります。
また、曖昧故に、常識、概念など、何となく信じていた事柄が、
輪郭がハッキリ認識出来る事によりに、その「外側」が意識出来るようになり、
「思い込み」が壊れたりする事もあります。
類は友を呼ぶ
今後も「辺境者」としての自分のアイデンティティを再確認した夜でした。
あ、最後に宣伝を。
このライブの出演者の組み合わせは、
再演でも無い限り、最初で最後のような気がします。
というのは、それぞれがピンで活動している個性派ばかりだからです。
こういう機会でも無い限り、まずは無い組み合わせだと思われます。
とりあえずは再演の予定もありませんので、どうぞお見逃し無く
また、こういうマニアックな活動は(笑)、
見に来てくれる人などの支え無しには成り立ちません、という点からも、
是非お見逃し無く
そして定員制ですのでご予約はお早めに
4/26(土)音から作る映画1「映画としての音楽」@渋谷Uplink
詳細と申込先
http://www.uplink.co.jp/event/2014/25739
それではまた何処かでお会い出来ますよう
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私の活動はほぼ口コミで成り立っています。
こういう活動に興味を持ちそうな方がご友人知人にいましたら
是非紹介して頂けると助かります
記事の転載も大歓迎。
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○上記以外のライブ予定はこちら
http://william.air-nifty.com/blog/1_live_info/index.html
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