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体層ダイブ。生・自然を手探る ~韓氏意拳個人レッスンメモ

素晴らしい体験だった。

いや、素晴らしい、という言葉の持つ一般的なイメージから言うと、
素晴らしいという表現は的確ではないな。

でも、誤解を恐れず言うならば、やはり素晴らしい体験だったというしか無い。

ボキャブラリーが少なくてスミマセン

中国武術「韓氏意拳」の個人レッスン

何が素晴らしかったかというと、

中国武術「韓氏意拳」の個人レッスンを、

韓氏意拳の日本の代表の「光岡英稔」先生から受けたのだ。


現代の日本の武術を代表する一人と評される光岡先生は、

しかし、東京からは程遠い岡山県在住なので、

個人レッスンを受けるには、岡山まで赴かなければならない。


今回は、幸にも関西ツアーが決まったので、

東京に戻る前にレッスンをお願いし、幸運にもタイミングが合い、実現したのだった。


文責は私にあります

以下、レッスンのメモをまとめたものを掲載しますが、

あくまでも私の主観であり、

文責は全て私にあります。


余談だが、こういうのは合っているか合ってないかは問題では無いのだ。

早くアウトプットするコトで、得たコトを明確にすることは、より早く自分の腑に落とし込めるコトになる。

そして、もし間違いがあったとしても訂正しやすい。


2つの大前提と注意点

生きている我々には2つの状態がある。

前提1:生きている状態
前提2:自然な状態

・これらは普遍的、根本的でありながら、抽象でしかない
・よって「注目」できない(注目の説明は下記参照)
・よってイデオロギー(観念化)になりやすい
・成因が分からないので答えが無い
・大前提を明示する理由:
  この前提状態は、「無情流転」。変化が絶対必要条件である。
  そして、「意識」的にそれを見ることは、変化するものをあえて止めるコトになる。
  (「意識」の説明は下記参照)
  あえて止めて見るコトも必要だが、前提を知った上でそれを行うことが大事。

運動・動きに全身が関連しているか

初級形体訓練という、一番最初に行う練習では、以下のポイントを見る

・全身が関係する運動・動きかどうか
・局部的、部分的に「支点」を作ってないか
・支点=引っかかり、詰まり

状態は発生する

次に行う平歩椿法訓練では、以下がポイントとなる

・運動よりも、全身の状態を学習する
・状態は発生するので、その発生を見る

なぜ身体の状態を見るのかというと、
・上述の「生・自然」は抽象故に注目出来ないが、
 身体は、唯一の我々の有形の具体であるから、注目するコトが可能。
・ただし、「全身」という言葉は観念化しやすいので注意が必要
・また、上述の通り、我々の「生・自然」は変化し続けることが前提なので、
 特定の瞬間の状態を見るのではなく、「どのような状態にあるのか」であるかを見て行く。 

ではどのように身体を見て行くのだろう?

感じる/感覚でもって身体を感じ、意識で問題を見つけ、注目するコトで解決する

身体と注目を結びつけるもの
・感じること、感覚
・注目は能動的な行為
・感覚は受動

意識のハタラキ
・問題を発見する能力。
・しかし解決する能力は無い
・「意識」は実は受動。感覚の後に意識が働くように出来ている

主導・能動。我々が出来ること
・行為、動作、行動。これらで問題を解決することが出来る
・注目は能動的な行為である

注目と意識の違い
・意識は、「意識し続けない」と出来ない
・注目は、「しておける」
・注目は「意」でもある
・意識の役割に徹していると、注目と同質になる。但し、ハタラキは最初の、問題発見の一瞬のみ。

意思
・意識が行動にのること
・意識、意思は個人的な実感により、能動的だと錯覚してしまう

・身体の隅々までまで注目する、という方向性でもって、順々に身体を見て行く
・一度に見て行くには、身体はあまりにも多次元・多様的なので、順々に見て行くしかない
・問題を意識が感じ取った後は「懸かるまで待つ」。問題を注目することで、身体が勝手に懸かるようになる。
※懸かるは、説明しづらいが、私の理解だと、自然に動きが起こること
・問題だけを解決していく。余計なコトはしない。


懸かるまで待つ

平歩椿法訓練の後は、基礎試力という練習にうつる

・平歩椿法訓練は止まること。そして待つこと。
・試力は懸かること

感覚を通じて得る僅かな手がかりでもって、生きている理由を探る

以下は、参考

・韓先生「状態」=王先生「生命、本能」

・感覚を通じて得る僅かな手がかりでもって、生きている理由を探る
・生、自然も、ただ感じることしか出来ない

・練習とは、表面から、主体生命までの深い体層を潜っていっては、表面に戻ることの繰り返し。
・体層は、集中力を要し、いつづけることは出来ない。
  外(表) 社会性、動き方、言語、方法  広く浅く薄い
  個(体層) 形→動き→感覚→本能→主体生命 この順に深く濃く密になっていく


意味わかんないよね(笑)

韓氏意拳が面白いのは、上記の哲学的な事柄を、

稽古、練習の過程で、身体で感じていくことなのだ。

そして、それには厳密な検証がある。


何よりも覚えておかなければならないのは、

この武術が残っている理由だ。


この思考と身体が密接に結びついたプロセスの末に出来上がった武が、

非常に強いのだ。

(私は弱いけどね。笑)


一体どういうコトなんだろう、と興味湧いた人は韓氏意拳の講習会に行かれるコトをお勧めします

http://hsyqjapan.dreamblog.jp/

13 15

p。s。
明日、明後日とワークショップです

私のワークショップは、韓氏意拳に強く影響されたスタイルです。

韓氏意拳そのまま、では無いけど、

上記の意味の一部を身体で知りたい方は気軽にどうぞ

○6月21日
ノイズボイスWS&TVC公開リハーサル
https://www.facebook.com/events/1434240140172213/

○6/22 ホーメイワークショップ
https://www.facebook.com/events/810193462325227/

………………………………………………………………………………………

私の活動はほぼ口コミで成り立っています。

こういう活動に興味を持ちそうな方がご友人知人にいましたら

是非紹介して頂けると助かります

記事の転載も大歓迎。

………………………………………………………………………………………

○上記以外のライブ予定はこちら

http://william.air-nifty.com/blog/1_live_info/index.html


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